積立を始めても、続けるのは意外と難しいものです。とくに相場が下がって含み損が出ると、「もうやめたい」「今売ったほうがいいのでは」という気持ちが湧いてきます。この記事は、そんなやめたくなった瞬間に読むためのものです。感情に飲まれて後悔する売却(狼狽売り)を防ぐ考え方を、順番にお伝えします。
まず知ってほしいのは、下落時に不安になるのはごく自然な反応だということです。人間の脳は、損失を利益の何倍も強く感じるようにできているといわれます。だから、含み損を見て「怖い」「逃げたい」と思うのは、あなたが弱いからではありません。むしろ正常な感覚です。
問題は、その自然な感情のまま行動してしまうこと。感情は認めつつ、行動は仕組みに任せる——これが育成期の基本姿勢です。
狼狽売りとは、価格が下がった恐怖から、慌てて売ってしまうことです。これが損につながりやすいのには理由があります。
下落局面で売ると、安いところで手放すことになります。そして多くの場合、相場が回復し始めても「また下がるかも」と怖くて買い戻せず、上昇に乗り遅れます。結果として「高く買って安く売る」という、投資でいちばん避けたい形になりがちです。
長期の積立投資は、価格が下がったときには同じ金額でより多く買えるという性質を持ちます。下落は、続けている人にとってはむしろ「安く仕込める時期」でもあるのです。もちろん、下がり続ける可能性もゼロではありませんが、途中でやめてしまうと、この仕組みの恩恵を自分から手放すことになります。
「今すぐ売りたい」と思ったら、行動する前に次の順番で立ち止まってみてください。
上記は一般的な考え方の整理であり、売買のタイミングを指示するものではありません。実際にどうするかは、ご自身の資金状況・リスク許容度をふまえてご自身で判断してください。
やめたくなる最大の原因は、多くの場合投資額が自分の許容度に対して大きすぎることです。下落のたびに眠れなくなるなら、それはリスクの取りすぎのサインです。次の点を見直すと、そもそも動揺しにくくなります。
育成期にいちばん効くのは、上手に売買することではなく、動揺しなくて済む仕組みを最初に作っておくことです。土台が整っていれば、暴落は「怖いイベント」ではなく「淡々と買い続ける時期」に変わります。
※本記事は一般的な情報提供を目的としており、特定の金融商品の勧誘や投資助言、売買タイミングの指示を行うものではありません。サービスの内容・手数料は変更される場合があります。最新情報は各金融機関の公式サイトでご確認ください。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。金融商品には元本割れのリスクがあり、過去の運用成績は将来の成果を保証するものではありません。
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